三川内焼のココがすごい! ~人の温かさがすごい~
三川内焼のココがすごい!
~人の温かさがすごい~
3か月ほど前,初めて三川内の里を訪れた時の話。
JR三河内駅を出ると,ヘルメットを被った中学生3人が談笑していた。
近くを通り過ぎようとすると,話を止めて全員がこちらを凝視してくる。
「もしかして,昔流行したオヤジ狩りか??自分もそんな年になったのか,,,。
周りに人もいないし,相手が3人だと厳しいなあ,,,。」
そう思い,勝手に身構えていると
「こんにちは!」
勢いよく気持ちの良い挨拶をされた。
余りに予想外の展開で,うまく挨拶が返せなかった。
今の日本にもこんな場所があるのか。
新鮮な驚きだった。
三川内を歩いていると子供たちの視線を感じることが多々ある。
どうやら,みんな挨拶をするタイミングをうかがっているようだ。
窯元が集まる三川内皿山集落までは遠い。
JR三河内駅からは徒歩で25分ほどかかる(googole mapより)。
バスもほとんど通っておらず,タクシーぐらいしか交通手段は無い。
集落について最初に訪ねた窯元で,若奥様に「どうやって来たの?」と訊ねられた。
「駅から歩いて来ました」
と言うと大層驚かれ,「帰りは駅まで送っていくよ!」
と思いがけないお言葉が。
しかも他の有名な窯元を回った後で良いから,そのこと。
自分が商売をする立場だったら,他のお店は紹介せず自店舗の商品を買ってもらおうとするだろう。
他店を気持ちよく薦めてくれた若奥様の度量に感心した。
そして,コーヒーまでご馳走になり,結局その日は自家用車で駅まで送って頂いた。
その日訪れた別の窯元では,当日の夕方にハウステンボスまで行く用事があるとのことだった。
店内には東京からの女性客がいたのだが,窯元の奥様がそのお客さんに
「ハウステンボス良いわよ~!今から一緒に行かない?」
と何度も声をかけていた。
初対面の人に一緒に行こうと言えるだろうか??
これも自分にとっては衝撃体験だった。
2回目に三川内を訪れた時の話。
前回とは別のお店に立ち寄ると,気さくなオーナーさんと店員さんが商品陳列作業中にも関わらず親切に対応して下さった。
集落に1店舗しかないという売店?でアイスクリームを買って振舞って下さった。
そして,「歩いてきた」と言うと,
「どうせ市内に行くから」
ということで,自宅付近まで自家用車で送ってくれた。
「また三川内に遊びに来て!」
と気持ちよく見送ってくれた。
長々と書きましたが,まとめると,,,
三川内集落には都市部で忘れられた人情深さと温かさがあった。
三川内焼以前に,皆さんの人柄に魅了された。
さあ,あなたも「三川内焼」で検索してみよう!