三川内焼のココがすごい!

三川内焼を紹介したい一心で開設したブログです

三川内焼のココがすごい! ~透かし彫りがすごい~

三川内焼のココがすごい!

~透かし彫りがすごい~

 

 

三川内焼のパンフレットを見ると,必ず透かし彫りの見事な作品が掲載されている。

(いますぐ「三川内焼 透かし彫り」で画像検索!)

実物を目の前にすると,詳しい説明がなくともそのスゴさが分かる。

インテリアとして部屋に1つ置くだけで,雰囲気を大きく変える力がある。

 

ただの油粘土や紙粘土でこの造形を完成させるだけで,世のヒーローになれそうだ。

磁器用の粘土で作るのは何倍も難しいことだろう。

 

製作のエピソードを聞くと,見るだけでは分からないすごさに気づく。

透かし彫り細工は柔らかい粘土の状態で施す。

土が乾燥するとヒビ割れが生じるので,短時間で一気に彫っていく。

作業を中断する時は濡れ布をかぶせておくそうだが,水分が多すぎると翌日ぐにゃぐにゃに壊れていた,,,ということもある。

今はラップがあるため,昔よりは管理しやすくなったそうだが,それでも完成までの気苦労は計り知れない。

生地を手で触れると体温でも乾燥が進むという。

便利な時代になったもので,製作の様子は画像検索すれば簡単に見つかる。

(いますぐ「三川内焼 透かし彫り」で画像検索!)

※検索したらわかりますが,一子相伝の秘術も現在は一般体験できます。

 

素材が柔らかいため,彫り進める際は常に全体の重量バランスに注意しないといけない。

彫る順番や場所を誤ると,作品自体の重みで形が崩れて今までの苦労が水の泡になってしまう。

 

形が出来上がった後も気を抜けない。

透かし彫り作品は強度が弱くなるため,釉薬をかける時に薬の水圧で崩れてしまうこともある。

窯焼き中に焼け焦げて傷が入ることもあり,窯に入れたものが全て商品になるわけであない。

何個も何個も同じものを作り,一級品の製作期間は数か月に及ぶという。

 

製作の苦労を知り,製作した人を知ると,手元の作品がいとおしくてしょうがない。

もう三川内焼の虜である。

 

さあ,いますぐ「三川内焼」で検索!